「赤ちゃんの生活リズムが整っていないので大変」「赤ちゃんの生活リズムはどうやってつけたらよいのか?」という悩み、よく分かります。生まれたばかりの赤ちゃんは、1日中寝たり起きたりを繰り返しており、生活リズムが整っていないのが特徴です。生活リズムを正しく整えることは、赤ちゃんにとってもママにとっても重要なことといえるでしょう。
この記事では、赤ちゃんの生活リズムを整える方法やメリット・生活リズムが崩れてしまったときの対処法などをご紹介します。
- 赤ちゃんの生活リズムはいつから整えるのか?
- 赤ちゃんの理想の生活リズムを紹介
- 赤ちゃんの生活リズムを整える方法
- 赤ちゃんの生活リズムが崩れてしまったときの対処法
- 赤ちゃんの生活リズムに関するよくある質問
この記事を読むことで、赤ちゃんの生活リズムを整える難しさや成功のポイント・生活リズムが崩れる原因などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.赤ちゃんの生活リズムはいつから整えるのか?
まずは、生まれたばかりの赤ちゃんの生活リズムや整える必要性・タイミングなどをまとめました。
1-1.乳児期には昼夜の区別がない
乳児期の赤ちゃんには、昼夜の区別がありません。1日のほとんどを寝るか飲むかで過ごし、寝たり起きたりするタイミングはバラバラです。日中ずっと眠っている赤ちゃんや、夜中に起きてしまう赤ちゃんも普通にいます。大人とは生活リズムがまったく異なるため、苦労するママが多いのです。
1-2.生活の基礎を作るために必要なこと
赤ちゃんのうちに生活リズムを整えることは、今後の生活における基礎を作るためにとても重要なことです。子供が成長する上で、成長ホルモンが正常に分泌され、細胞分裂が活発化するためには、規則正しい生活を送る必要があります。生活リズムが乱れたまま成長してしまうと、子供の成長に悪影響が及ぶ可能性があるのです。
1-3.生後2~3か月を過ぎたころから
生後2~3か月を過ぎたあたりから、赤ちゃんの生活リズムを整えるよう意識し始めましょう。このころから睡眠や授乳の間隔があいてくるようになるため、生活にも少しずつメリハリをつけていくことをおすすめします。
2.赤ちゃんの理想の生活リズムを紹介
赤ちゃんの理想の生活リズムを月齢ごとにご紹介しましょう。
2-1.0~1か月
生まれてすぐ~1か月ごろまでの赤ちゃんは、1日に15~20時間睡眠をとります。ほとんどの時間を寝て過ごし、起きても授乳すればまた寝る、の繰り返しでしょう。そのため、この時期の生活リズムは赤ちゃんのペースに合わせて問題ありません。ただし、周囲の明るさは認識できるため、「朝になったら起きる」「夜になったら眠る」という基礎だけはできているのが理想です。
2-2.2~4か月
このころになると授乳の間隔があくようになり、一度に眠る時間も長くなってきます。1日の睡眠時間も14~15時間と少し短くなるため、起きている時間と寝ている時間の区別がはっきりしてくるでしょう。この時期の理想は、夜まとまって寝るようになることです。
2-3.5~7か月
この時期の赤ちゃんは1日に13~14時間ほど睡眠をとります。「日中起きて夜寝る」というリズムができてくるのが理想です。昼寝の時間も午前1回・午後1回というように決まってくるようになるでしょう。
2-4.8~12か月
首がすっかりすわり、ハイハイやつかまり立ちなどで体を動かす量も増えてくるころです。脳の活動も活発になってくるため、夜は安定してまとまった睡眠がとれるようになるのが理想でしょう。1日の睡眠時間は11~13時間程度になります。
2-5.生活リズムを整えることでママも楽になれる
赤ちゃんの生活リズムを整えることは、ママにとってもメリットがたくさんあります。夜まとまって寝てくれることでママもゆっくり休息をとることができ、起きる時間や寝る時間が定まることで1日のスケジュールを立てやすくなるでしょう。
3.赤ちゃんの生活リズムを整える方法
赤ちゃんの生活リズムを整えるためのポイントや月齢別の方法・注意点などをまとめました。
3-1.基本ポイントは?
赤ちゃんの生活リズムを整える上での基本は、3つあります。まず、朝は決まった時間に起こして太陽の光を浴びることです。人の体内時計は朝日を浴びることでリセットされます。毎朝決まった時間に起こしてカーテンを開け、太陽の光を浴びさせてあげましょう。そして、夜は部屋を暗くして静かな環境を作り、「暗くなったら眠る」ということを体に覚えさせることが大切です。さらに、授乳や離乳食・お風呂の時間などを毎日一定にすることも、生活リズムを整えるポイントになるでしょう。
3-2.月齢別の整え方を紹介
生活リズムを整える方法を月齢ごとにご紹介しましょう。
3-2-1.0~3か月は生活リズムの基礎作りを
生まれてすぐから3か月ごろまでの赤ちゃんは、生活リズムの基礎作りをするつもりで意識していきましょう。この時期の赤ちゃんはほとんど寝てばかりですが、光や音・匂いなどは感じることができます。「朝はカーテンを開けて明るくする」「夜は暗くしてテレビを消す」など、基本的なことを日課にしていくとよいでしょう。この時期はまだ、授乳の時間や昼寝の時間を定めようとする必要はありません。
3-2-2.4~6か月は生活にメリハリをつける
この時期になると「楽しい」「悲しい」などの感情が出てくるようになるため、日中ある程度の刺激を与えることがよい睡眠につながります。天気のよい日はできるだけ外出するようにし、家にいるときも積極的に体を動かしましょう。また、朝起きたら着替えをする・夜寝る前にガーゼで歯を拭くなど、生活にメリハリをつけることも大切です。
3-2-3.6か月以降は寝る時間と起きる時間を決める
6か月を過ぎたころから、毎日の寝る時間と起きる時間を決めるようにしましょう。できるだけ早く寝かしつけができるよう、昼寝のときも起きるまで寝かせておくのではなく、時間を決めて起こすようにしてください。また、離乳食も1日3回になったら、時間を決めて毎日同じ時間に食べさせるようにしましょう。
3-3.「朝なかなか起きない」「夜泣きが始まった」などの悩みも出てくる
途中で「朝起こしても起きない」「夜泣きがひどい」などの悩みも出てくると思います。朝は赤ちゃんが寝ている間に家のことを済ませようとして、「起こさなければ」と思っていてもつい寝かせたままにしてしまうママも多いでしょう。夜泣きについては個人差がありますが、「夜中頻繁に泣くので長く昼寝をしてしまう」「朝方やっと寝ついたので起こすのがかわいそう」などの悩みが出てきます。
4.赤ちゃんの生活リズムが崩れてしまったときの対処法
赤ちゃんの生活リズムが崩れる原因や対処法をまとめました。
4-1.どんなときに生活リズムが崩れるのか?
赤ちゃんの生活リズムが崩れる原因には、以下のようなものがあるでしょう。
- パパの帰宅時間が一定ではないため、寝かしつけの時間にバラつきが出てしまう
- 旅行で普段と違う生活リズムになってしまった
- 遊び疲れて昼間よく寝てしまい、夜寝る時間が遅くなってしまった
- 普段寝ない時間に昼寝してしまった
4-2.崩れた生活リズムを整えるには?
一時的に生活リズムが崩れてしまっても焦る必要はありません。たとえば、前日の夜寝るのが遅くなってしまった場合は、朝はいつもどおりの時間に起こし、昼寝の時間を早めるなどして調整しましょう。旅行などで崩れた生活リズムも、翌日から普段どおりに戻せば1週間ほどで元のようになるはずです。すぐには難しくても、「いずれ自然と生活リズムが整ってくるはず」と気長に構えることをおすすめします。
5.赤ちゃんの生活リズムに関するよくある質問
「赤ちゃんの生活リズムを整えたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.いつも夕方になると眠そうにしています。夜寝るのが遅くなるので寝てほしくないのですが、どうすればよいでしょうか?
A.早めにお風呂に入れて夜7時くらいに寝かせてしまうのがおすすめです。その結果、朝早く起きてしまう可能性はありますが、昼寝の時間を早めるなどして調整できます。
Q.夜泣きはいつごろから始まるのでしょうか?
A.個人差はありますが、生後3か月を過ぎたころから夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。また、1歳前後から急に激しい夜泣きが始まるケースも多いようです。
Q.お風呂の時間になると寝てしまいます。無理やり起こしたほうがよいでしょうか?
A.お風呂はしっかり起きているときに入れたほうがよいので、無理やり起こす必要はありません。お風呂の時間を早めて起きているときに入れるようにしましょう。
Q.生活リズムが乱れていると赤ちゃんにどんな影響がありますか?
A.成長ホルモンが正常に分泌しなくなり、自律神経の働きが低下する恐れがあるでしょう。集中力や注意力の低下・不眠などの影響が現れる可能性があります。
Q.夜寝るのが遅くならないためには、昼寝は何時ごろまでにすればよいですか?
A.遅くても15時半までには起こすようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの生活リズムを整える方法や生活リズムが崩れてしまったときの立て直し方などを具体的にご紹介しました。赤ちゃんの生活リズムを整えることは、赤ちゃんにとっても大人にとってもメリットがたくさんあります。赤ちゃんと一緒に健康的で楽しい毎日が送れるよう、ぜひこの記事を参考にしてください。