チャイルドシートは正しい使い方が大切

チャイルドシートは正しい使い方が大切! 正しく使う方法を紹介

チャイルドシートは、赤ちゃんを安全に車に乗せるためになくてはならないものです。

しかし、正しい使い方をしないと事故が起こったとき、赤ちゃんの安全は守られません。パパやママの中には「はじめてチャイルドシートを使うけれど、正しい使い方ができるかどうか不安だ」と悩んでいる人もいるでしょう。

そこで今回は、チャイルドシートの正しい使い方や、使用する際の注意点を紹介します。

  1. チャイルドシートの基礎知識
  2. チャイルドシートの正しい使い方
  3. チャイルドシートを過信してはいけない
  4. チャイルドシートの使い方に関するよくある質問

この記事を読めば、チャイルドシートの使い方はバッチリです。これからチャイルドシートを使い始めるというパパやママは、ぜひ読んでみてくださいね。

1.チャイルドシートの基礎知識

はじめに、チャイルドシートが必要な月齢や種類を紹介します。

1-1.チャイルドシートは新生児から6歳まで着用が義務づけられている

チャイルドシートとは、新生児~135cm・36kg以下の幼児を安全に車に乗せるために使うグッズです。平成12年4月1日より、6歳未満の乳幼児にはチャイルドシートの着用が義務づけられています。チャイルドシートを使わない場合、事故にあったときの死亡率が着用時に比べて約3倍も高まるのです。

1-2.チャイルドシートの種類

チャイルドシートは、以下のような種類があります。

  • 乳児用:体重10㎏まで、身長70cm以下の子どもに使用できる。ベッドタイプとシートタイプがあるが、両方を兼ねている製品も多い。
  • 幼児用:体重9~18kgくらいまで、身長70cm以上、100cm以下の子どもに使用できる
  • 児童用:体重36kgくらいまで、身長100cm以上、135cm以下の子どもに使用できる

なお、ロングユースチャイルドシートという新生児~7歳くらいまで使える製品もあるので、それぞれの特徴を比較して製品を選びましょう。

1-3.正しく着用することが大切

チャイルドシートは、自分で自動車に着用します。しかし、正しく取り付けないとかえって事故にあったときの死亡重症率が高まるのです。また、チャイルドシートを正しく子どもに着用させていない場合も死亡重症率は高まります。内閣府の発表によると、チャイルドシートを不適切に使用していた場合、事故にあったときの死亡重症率は正しく着用していた場合に比べて、6倍も高まるそうです。

2.チャイルドシートの正しい使い方

この項では、チャイルドシートの正しい使い方を紹介します。

2-1.チャイルドシートをつける場所

チャイルドシートは、後部座席につけることが基本です。特に、後ろ向きに装着するタイプのチャイルドシートは、事故が起こった際、エアバックに弾き飛ばされる可能性があるので、絶対に助手席へつけはいけません。どうしても助手席につけなければならない場合は、助手席を後ろに下げて前向きに装着してください。なお、学童用のシートは助手席でも問題ありません。後部座席のうちでも、チャイルドシートは運転席か助手席の真後ろにつけるのが最も安全です。

2-2.チャイルドシートには2つの固定方式がある

チャイルドシートは、シートベルトに固定する方式と、ISOFIX固定方式があります。ISOFIX固定方式は、チャイルドシートについているコネクターを車についているバー(金具)に押し込むだけで装着完了です。ISOFIXの方が取り付け方が簡単で失敗も少ないメリットがある一方で、2012年以前に製造された車はバーが標準装備ではないため、ISOFIX固定方式が使えないこともあるでしょう。自家用車にはどのようなチャイルドシートを設置可能か、よく確認して選んでください。

2-3.正しくチャイルドシートを装着しているかのチェック項目

正しくチャイルドシートを装着しているのかどうか、以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 背もたれの角度は45℃:お座りができない赤ちゃんは、背もたれ角度は45℃にする(新生児は寝かす)
  • チャイルドシートと座席をつなぐ腰ベルトは、ゆるみやたるみ、ねじれがないようにつける
  • ハーネスは体に密着させる:隙間ができてはいけない
  • 子どもが座ってシートを使用できるようになったら、腰ベルトのたるみやねじれにも注意

なお、チャイルドシートと後部座席をつなぐ金具やベルトの長さが不足していたり、壊れていたりしても、事故の原因になります。「ちょっとぐらぐらしているけど、ついたから大丈夫」と使用し続けてはいけません。

2-4.月齢にあった使い方をする

チャイルドシートは、新生児期は寝かせて使い、首が据わったら背もたれの角度を45℃にして用います。赤ちゃんがさらに成長してお座りが問題なくできるようになったら、座らせて使いましょう。まだお座りができないのに、ベルトで固定しているからと座らせて使用してはいけません。また、小さいチャイルドシートに子どもを無理に座らせても、安全性を確保することができないので注意しましょう。

3.チャイルドシートを過信してはいけない

チャイルドシートに子どもを座らせておけば安全と思ってはいけません。子どもは体が柔らかいので、ちょっとした隙間があれば、抜け出てしまうこともあります。また、長時間同じ姿勢でじっと座っているのはかなり大変です。チャイルドシートを利用する場合は、30分に1度くらい休憩を取り、子どもを自由にしてあげるなど対策を取りましょう。なお、チャイルドシートを快適に使うグッズも豊富に出ているので、ぜひ利用してください。

4.チャイルドシートの使い方に関するよくある質問

この項では、チャイルドシートの使い方に関するよくある質問を紹介します。

Q.チャイルドシートはお下がりや中古品でも大丈夫ですか?
A.金具部分やベルト部分が劣化していなければ問題ありません。使う前によく確認してください。

Q.6歳以上になったらチャイルドシートは必要ありませんか?
A.いいえ。135cm以下の子どもは大人用のシートベルトでは安全を守れません。140cmくらいになるまで使い続けましょう。

Q.チャイルドシートは高価な方が安全性は高いのですか?
A.いいえ。値段と安全性は関係ありません。値段の差は機能の差です。

Q.チャイルドシートをどうしてもつけられないときは、どうしたらいいでしょうか?
A.カー用品店に依頼すれば有料で取り付けてもらえます。

Q.チャイルドシートは、1つの自動車にいくつつけられるでしょうか?
A.車の種類によります。安全に使うなら、5人乗りならば2つ、8人乗りならば4つまでがおすすめです。前述したように、原則として助手席はチャイルドシートを着用しないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、チャイルドシートの正しい使い方などを解説しました。チャイルドシートに赤ちゃんが座っていれば安全と思ってしまいがちですが、正しく設置できていないと、衝突の衝撃で赤ちゃんが飛び出してしまうこともあります。最新式のチャイルドシートほど、着脱が簡単です。何年も同じチャイルドシートを使っている人は、思いきって買い替えを検討してみましょう。リサイクルショップやネットオークションを探せば、まだ新しいチャイルドシートがお手ごろな値段で手に入ることもあります。

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