赤ちゃんのおむつ漏れに悩んでいる親御さんはたくさんいることでしょう。「どうすればおむつ漏れを防ぐことができるのか?」「いくら対策をしてもなぜ漏れるのか」と疑問を感じている人も多いはずです。赤ちゃんのおむつ漏れには、いくつか原因があります。原因をしっかりと把握しておけば、有効な対策を立てることができるでしょう。
そこで、本記事では、おむつ漏れの対策などを解説します。
この記事を読むことで、赤ちゃんのおむつが漏れる原因や対策が分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.おむつ漏れが起きやすいのはどんなとき?
最初に、おむつ漏れが起きやすいシチュエーションなどをチェックしておきましょう。
1-1.お昼寝や夜寝ているときに漏れやすい
赤ちゃんが寝ているときに、おむつからうんちやおしっこが漏れ出ているなんてこと、よく起きているのではないでしょうか。赤ちゃんのおむつ漏れは、寝ているときに起きやすいといわれています。夜よく寝てくれるようになるのはありがたいことですが、おむつ漏れが起こると頻繁にシーツを替えなければならないので時間と手間がかかるでしょう。赤ちゃんは寝ている間にあまり排泄をせず、明け方のもぞもぞしている時間にたっぷり排泄する傾向があります。いくら気をつけていても、赤ちゃんは寝返りが簡単にできないので背中側から漏れ出てしまいやすいのです。特に、女の子の赤ちゃんは尿が後ろに流れる傾向があります。
1-2.動きまわる際におむつがズレて漏れてしまう
寝ているときだけでなく、赤ちゃんが頻繁に動きまわるときも注意が必要です。動いているときにおむつがズレてしまい、生まれたすき間から漏れ出てしまうことになります。特に、テープタイプのおむつを使っていると、動いているうちにテープが外れてしまい漏れにつながってしまうこともあるようです。よちよち歩きができる子でも、おむつが少しずつ下に下がってしまうこともあります。また、授乳のために抱っこしたりあやしたりする際に体勢が変わってしまい、おむつがズレて漏れにつながることもあるでしょう。
1-3.抱っこひもで抱っこしているときも
外出したり家の中で作業したりする際に、赤ちゃんを抱っこひもで抱っこすることがあるでしょう。抱っこしているときは縦抱きの状態になるため、自然と股が圧迫されることになります。その結果、おむつの一部分でしか受け止めきれなくなり、おむつから漏れ出てしまうのです。抱っこひもを使っている状態は、特に背中からの漏れが多い傾向があります。まっすぐ抱っこができずに、太ももから漏れ出てくることが多くなるでしょう。外出中はおむつを替えられる場所が限られているため、漏れ出てしまうと大変です。
2.赤ちゃんのおむつ漏れの原因は?
それでは、赤ちゃんのおむつ漏れの原因をチェックしておきましょう。
2-1.おむつのサイズが合っていない
おむつ漏れの大きな原因は、おむつのサイズが赤ちゃんに合っていないことです。基本的に、おむつは赤ちゃんの体重ごとにサイズが分かれていますが、サイズの変化によっておむつの腰まわり・太ももまわりなどの幅、そしておへそから股下までの長さも変わります。赤ちゃんの成長スピードはとても速いものなので、大量にストックしているといつの間にかおむつのサイズが小さくなってしまうのです。赤ちゃんの適正体重より小さめのサイズをつけていると、おむつと赤ちゃんの体がフィットしないのでおむつ漏れが起こりやすくなります。
2-2.おむつが赤ちゃんの体にフィットしていない
おむつのサイズが合っていない原因もありますが、正しくおむつを装着していないなど、おむつが赤ちゃんの体にフィットしていないのもおむつ漏れが起きる大きな原因です。赤ちゃんが苦しくなるといけないから、とゆるめにおむつをはかせているとおむつ漏れの原因になります。また、横漏れを防ぐためのギャザーがありますが、ギャザーが立っておらず横に倒れていると漏れの原因につながるでしょう。ほかにも、おむつがゆがんだり、はかせ方が浅かったりしてもすき間が生まれ漏れの原因となります。
2-3.おしっこの量が多い・軟便
赤ちゃんのおしっこの量が多かったり、軟便だったりする場合もおむつ漏れの原因です。一般的に、おむつは赤ちゃんの月齢ごとに1回のおしっこ平均量を想定した上でおむつのサイズごとに吸水性が決められています。しかし、同じ体重の赤ちゃんでもおしっこの量には差がありますし、水分をたくさん摂取するほど量も多くなるでしょう。おしっこの量がおむつの吸水量をオーバーしてしまい、漏れの原因になってしまいます。また、おむつのサイズが合っていても、ゆるいうんちは背中のすき間から流れ出てしまいやすいのです。新生児やちょっと軟便ぎみの際には、おむつ漏れに注意しなければなりません。
2-4.おしっこの出方も関係している
女の子の赤ちゃんによくあるのが、おしっこの出方です。女の子はおしっこが後ろに流れ出る傾向があるため、おむつの後ろ側で多く吸収することになるでしょう。体の構造的にも、うんちの後ろで受け止めることが多くなります。おしっことうんちを同時にした場合は、おむつの吸収量を超えてしまい、受け止めきれずに漏れ出てしまうことになるのです。また、背中を支えて赤ちゃんを抱っこした際に、おむつを圧迫してしまい水を吸ったスポンジを絞るような形でおむつ漏れになる可能性もあります。
3.赤ちゃんのおむつ漏れ対策を紹介!
それでは、赤ちゃんのおむつ漏れを防ぐには、どのような対策をすればいいのでしょうか。
3-1.おむつのサイズを変えてみる
すぐ簡単にできる対策としては、おむつのサイズを変えてみることです。今のサイズのおむつでは赤ちゃんのおしっことうんちを十分に受け止められないことが考えられます。そのため、1つ大きいサイズのおむつを使ってみてください。おむつのサイズを1つ大きくすることで、吸収力が上昇し、おしっこやうんちの漏れを防ぐことができるでしょう。
また、背中側がカバーされることになるため、背中漏れの心配も少なくなるはずです。ただし、おむつのサイズアップを急ぎすぎてしまうと大きすぎるおむつをはかせてしまうことになります。大きすぎるおむつはすき間を生み、おしっこ漏れの原因になるので注意してください。目安は、赤ちゃんの体にしっかりフィットして、足やおなかにおむつのゴムの跡が残らない程度のサイズです。
3-2.テープタイプからパンツタイプに変える
おむつのサイズを1つアップするだけでなく、テープタイプからパンツタイプに変える対策もあります。特に、動きまわる赤ちゃんのおむつはパンツタイプのおむつがおすすめです。前述したように、テープタイプはすぐに剝がれてしまう恐れがあります。パンツタイプはテープタイプよりもズレにくく、動きまわる子にぴったりなおむつといえるでしょう。ただし、テープタイプよりもパンツタイプのほうが価格が高めというデメリットがあります。それでも、赤ちゃんの成長段階とライフスタイルを踏まえながら、1度試してみる価値はあるでしょう。
3-3.おむつのメーカーを変えるのも方法の1つ
思いきっておむつのメーカーを変えてみるのも方法の1つです。おむつはさまざまなメーカーから出ており、それぞれサイズや質感が微妙に異なります。ぴったりのサイズを選んでいるのにもかかわらず、おむつ漏れが発生するのは赤ちゃんの骨格や体型に合っていないからです。メーカーによってサイズ・フィット感が異なるからこそ、いろいろなメーカーのおむつを試してみるといいでしょう。最初は、大量に購入するのではなく、まずは少量から購入して赤ちゃんの体型に合っているものを探してください。赤ちゃん用品店や産院などでは、サンプルをもらえることもあります。
3-4.おむつを正しくつける
おむつのつけ方によっては、おむつ漏れの原因になることがあります。そのため、おむつを正しくつけてあげることも大切な対策です。基本的に、おしっこの横漏れを防ぐためについている立体的なギャザーはしっかり立てておむつをつけてください。太もものフリルが内側に入り込んでいる状態だと、すき間が生まれてしまいます。フリルがきちんと外に出ているかどうかもチェックしてください。そして、腰まわりや太ももまわりは指を1本入れてみて少し締めつけられるぐらいがちょうど良いとされています。おむつを締めつけすぎると苦しいかな、と不安になりますが、フィットする状態がベストです。
3-5.おむつをこまめに取り替えることも大事
自分でできる対策を試しながらも、こまめにおむつを取り替えるようにしてください。ほかの作業もしながら赤ちゃんのおむつを替えるのはとても大変ですが、そのままでは赤ちゃんも着心地が悪くなってしまいます。泣きわめいたり、おむつをつけるのを嫌がったりしてしまうことになるでしょう。さらに、おむつ漏れは悪臭が漂うことになるため、すぐに取り替えることが大切です。たとえ、赤ちゃんが泣いていなくても、こまめにおむつの状態をチェックして取り替えてあげてくださいね。
4.赤ちゃんのおむつ漏れに関してよくある質問
赤ちゃんのおむつ漏れに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.おむつ漏れを放置するとどうなるのか?
A.おむつ漏れを放置することで、赤ちゃんの皮膚がかぶれてしまう恐れがあります。特に、おしっこを放置していると蒸発してしまい、かぶれやすくなってしまうので要注意です。赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートで、すぐにかぶれたり赤く腫れたりしてしまいます。ちょっとにおうな、赤ちゃんの様子がおかしいな、と感じたときにはすぐにおむつをチェックすることを心がけてください。赤ちゃんは言葉で伝えることができないので、親が気をつけてあげなければなりません。
Q.サイズアップの具体的なサインは?
A.おむつがおしりを完全に覆っていない・腰まわりや太ももが摩擦で赤くなっている・おむつがびしょ濡(ぬ)れになっている場合は、サイズアップすべきサインです。おむつのサイズが大きくなると吸収力がアップするため、保持できるおしっこの量も多くなります。赤ちゃんの様子やおむつの状態を常にチェックしておけば、わずかなサインでもすぐに気づくことができるでしょう。
Q.おむつが赤ちゃんに合っているか確認する方法は?
A.以下のポイントをチェックしてください。
- おむつはおへそのすぐ上まであり、ウエスト部分がぴったりしているかどうか
- 足回りとおしりをきちんと覆っているかどうか。おむつをはかせた後、足回りに指を入れて一周させ、フリルが内側に折りこまれていないか確認する。フリルが内側に折りこまれていると、漏れの原因になるので要注意
- テープタイプのおむつの場合は、色のついたゾーン(テープ受け部)にテープを左右対称にとめられるか。パンパースのおむつは赤ちゃんの体型や動きに合わせることができるよう、サイドに余裕を持たせる
Q.女の子の赤ちゃんにおすすめのおむつは?
A.女の子用のおむつがおすすめです。女の子用のおむつは、真ん中の部分の吸収力がアップしています。漏れやすい部分の吸収力を上げているため、ほかのおむつよりも漏れを防ぐことができるでしょう。女の子のおしっこ漏れに頭を抱えている方は、ぜひ女の子用を試してみてくださいね。
Q.赤ちゃんの軟便による漏れを防ぐコツは?
A.伸縮性とやわらかいおむつを使うことです。たとえば、ナチュラルムーニーマンのおむつは伸縮性とやわらかさが優れており、ゆるうんちポケットもついています。軟便ぎみの赤ちゃんにはぴったりのおむつといえるでしょう。いろいろなおむつを試してみて、赤ちゃんにぴったりなものを選んでくださいね。
まとめ
赤ちゃんのおむつ漏れは、おむつのサイズが合っていなかったり、赤ちゃんの体とおむつがフィットしていなかったりなどの原因が考えられます。まずは原因をチェックした上で、おむつのサイズを1つ上げてみてください。それでもおむつ漏れが改善できない場合は、おむつをつける方法を見直す必要があります。そのままおむつ漏れを放置するとかぶれの原因となるため、こまめに取り替えてあげることが大切です。