赤ちゃんの乾燥肌対策は? 入浴時の注意点やスキンケアのコツを紹介

赤ちゃんは皮膚が薄く、乾燥肌になりやすいのが悩みです。季節を問わずケアをしなければ、ひどい皮膚炎になってしまう場合があります。ケアの方法や乾燥肌対策などを覚えておき、赤ちゃんの肌を守りましょう。

  1. 赤ちゃんが乾燥肌になる原因は?
  2. 赤ちゃんの体を洗うときの注意点
  3. 赤ちゃんの乾燥肌対策
  4. 赤ちゃんの肌に異常を感じたら?
  5. 赤ちゃんの乾燥肌でよくある質問

赤ちゃんの肌は繊細でトラブルが起こりやすいものです。きちんと対策を知ることで、みずみずしい肌を維持することができるでしょう。

1.赤ちゃんが乾燥肌になる原因は?

赤ちゃんはなぜ乾燥肌になりやすいのでしょうか? 原因を考えていきます。

1-1.肌のバリア機能が未熟

赤ちゃんの肌は薄く、バリア機能が未熟です。肌の厚さは、大人の半分程度しかありません。そのため、外部からの刺激に弱く、トラブルが起こりやすいのです。生後まもない赤ちゃんは胎脂という膜で皮膚が覆われていますが、1〜2か月ほどではがれ落ち、乾燥しやすい状態になるので注意しましょう。

1-2.肌の水分量が少ない

赤ちゃんの肌は、水分量が大人より少ないものです。乾燥した空気に触れて水分が奪われるため、肌荒れや乾燥肌などのトラブルが起こりやすくなります。普段から保湿を意識し、乾燥肌対策をしっかり行うことが大切です。

1-3.洗い過ぎ

洗い過ぎで乾燥肌になることがあります。赤ちゃんは汗をよくかきますが、お風呂でゴシゴシ洗ってしまうのは危険です。肌の表面にある皮脂を落とし過ぎてしまい、乾燥肌などのトラブルを起こしてしまうので注意しましょう。

2.赤ちゃんの体を洗うときの注意点

乾燥肌を防ぐため、お風呂で赤ちゃんの体を洗うときの注意点を覚えておきましょう。

2-1.低刺激のボディーソープを使う

ボディーソープは低刺激のものを選び、赤ちゃんの肌に負担がかからないように注意しましょう。大人向けのものではなく、赤ちゃん用に販売されているものが最適です。

2-2.こすらない

赤ちゃんのデリケートな肌を守るため、ゴシゴシこすり洗いをするのはやめましょう。石けんやボディーソープをしっかり泡だて、優しく手で洗うのがポイントです。洗うときだけでなく、入浴後もタオルでこすらず、押さえるように水分を拭き取りましょう。

2-3.きちんとすすぐ

優しく洗った後は、石けんやボディーソープが残らないよう、きちんとすすいでください。洗剤成分が残っていると、肌トラブルの原因になります。首元やしわなど、細かな部分も伸ばしながら、泡を残さずに流すことが大切です。

2-4.湯温や入浴時間も注意が必要

赤ちゃんの入浴は、湯温と時間も注意が必要です。湯温は39度前後が目安で、入浴時間は10分程度にしましょう。長時間お風呂に入っていると、肌の水分がどんどん失われていきます。

3.赤ちゃんの乾燥肌対策

赤ちゃんの乾燥肌に有効な対策をご紹介します。

3-1.加湿器で湿度をコントロールする

加湿器を使い、部屋の湿度をコントロールしましょう。湿度は、50〜60%が適切です。低湿度の環境は、乾燥肌だけでなく、風邪やインフルエンザなどにもかかりやすくなります。健康維持のためにも、加湿器を活用してください。

3-2.保湿剤

日ごろから保湿剤を使用し、肌の潤いを保ちましょう。保湿剤は、ベビー用クリームやワセリンなど肌に優しいものがおすすめです。入浴後は特に肌の水分が失われやすいため、タオルで拭き取ったら、全身を満遍なく保湿してください。

3-3.爪をきる

爪は、1週間に1回を目安にきりましょう。爪が伸びた状態で肌をかいてしまうと、傷がついて雑菌などが繁殖し、皮膚炎などに発展するケースもあるでしょう。肌のバリア機能を保護するためにも、爪きりは忘れずに行ってください。

3-4.保湿剤はたっぷり使う

保湿剤は、たっぷり使うのがポイントです。顔・背中・胸・お腹(なか)・手・足など満遍なく塗ってください。肌の表面がしっとり潤う程度に塗りましょう。夏はローションなど軽めのもの、冬はクリームなどしっかり定着するものと、季節によって使い分けることをおすすめします。

3-5.汗を放置しない

赤ちゃんは汗をよくかきます。汗をかいたら放置せず、着替えをしたり、シャワーを浴びたりしましょう。乾いた汗は皮膚に残り、乾燥肌の原因となります。汗を放置することで、あせもなど肌トラブルも起こるため、こまめなケアを怠らないでください。

3-6.綿100%の服にする

赤ちゃんの服は、綿100%のものがおすすめです。化繊などが混じっているものは、肌への刺激となります。ベビーコットンなど低刺激のものを選び、肌への負担を減らすことが大切です。

4.赤ちゃんの肌に異常を感じたら?

乾燥がひどい・発疹(ほっしん)があるなど、肌に異常を感じた場合の対処法をご紹介します。

4-1.病院を受診する

乾燥肌がひどい場合は、病院を受診しましょう。保湿をしても乾燥肌が改善しない場合は、ドライスキンであるケースもあります。ドライスキンは、アトピー性皮膚炎になる可能性がある肌質のことです。進行する前に治療を開始することが、早めに改善するポイントとなります。

4-2.皮膚科や小児科が適切

病院を受診する場合は、皮膚科や小児科が適切です。肌質や症状に合う保湿剤を処方してもらえます。普段から肌質をチェックし、違和感を抱いたら、なるべく早めに受診しましょう。

5.赤ちゃんの乾燥肌でよくある質問

赤ちゃんの乾燥肌に関する質問を集めました。

Q.赤ちゃんの肌が乾燥するとどうなるのか?
A.軽度の乾燥肌であれば、肌の表面が白く粉を吹く程度でしょう。しかし、ひどい場合は、ガサガサ・ひび割れ・湿疹(しっしん)・かゆみなどが起こります。自宅でケアしても改善しない場合は、必ず病院を受診してください。

Q.赤ちゃんの爪はどのような形にすればいいのか?
A.爪は、角が丸くなるようにきりましょう。赤ちゃんはかゆみや違和感があると、無意識にかきむしってしまうものです。赤ちゃんだけでなく、スキンケアを行うお母さんも爪をきって、清潔な状態でお世話をしましょう。

Q.紫外線で赤ちゃんは乾燥肌になるのか?
A.はい、なります。紫外線は、乾燥・赤み・ほてりなどを引き起こすため、季節を問わずに対策を行うことが大切です。ベビーカーで保護しているつもりでも、照り返しなどで紫外線を浴びてしまいます。肌が露出している部分は、入念に日焼け止めを塗りましょう。また、日焼け止めが肌に残っていると乾燥肌になりやすいのです。外出から帰宅したら、お風呂でしっかり落とすこともポイントとなります。

Q.加湿器がない場合、湿度調整はどうやればいい?
A.洗濯物の部屋干しで湿度を上げることができます。ルームスプレーなどを室内に吹き付けるだけでも、部屋の乾燥を防ぐことができるでしょう。部屋に温湿度計を設置し、適切な湿度を維持するように心がけてください。

Q.病院では、保湿剤以外に薬が処方されることもあるのか?
A.はい、あります。乾燥肌の状態や症状により、適切な薬が処方されるでしょう。塗り薬を処方されるケースが多いものです。医師の指示に従い、決められた回数で塗布してください。

まとめ

赤ちゃんは皮膚が薄くバリア機能が未熟なため、肌に関するトラブルが起こりやすいものです。特に、乾燥肌になりやすいので注意しましょう。普段から保湿を心がけ、入浴の仕方を見直すだけでも、乾燥肌を予防できます。赤ちゃんの肌を守るため、スキンケアのポイントやコツを覚えておきましょう。

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