「子供の食べ残しは捨てたほうがよいのか?」とお悩みではありませんか? 子供は食欲にムラがあります。好き嫌いが多くて食事を残してしまう子供もいるでしょう。せっかく作った食事を食べてもらえないのは残念なことです。「捨てるのはもったいないので自分が食べている」という人も多いのではないでしょうか。しかし、子供の食べ残しを食べることにはリスクがあります。
この記事では、子供の食べ残しを食べることで起こり得るリスクや、食べ残しを減らす方法などを詳しくご紹介しましょう。
この記事を読むことで、子供の食べ残しを食べないほうがよい理由や、食べ残しに対する考え方などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.子供の食べ残し、どうしてる?
まずは、子供の食べ残しにどう対応しているのか、事例をご紹介しましょう。
1-1.自分が食べる
子供の食べ残しをママやパパが食べているという家庭は多いでしょう。理由は、「せっかく作ったのにもったいない」「食べ物を粗末にしたくない」と考える親が増えているからです。また、自分が食べる姿を見せることで、子供のお手本になるようにしている人もいるでしょう。
1-2.次の食事まで取っておく
「食べ残したものを取っておき、次の食事をするときに再び出す」というケースもあります。もちろん、取っておいても傷まないものであることが前提です。また、食べ残した状態にもよるでしょう。あまりにもぐちゃぐちゃに食べ残したものを次の食事に出すのは衛生的に問題があります。
1-3.捨てる
「子供の食べ残しは捨てる」と決めている家庭も半数以上あります。食べ残しを食べることにはさまざまなリスクがあるため、リスクを回避するために廃棄しているのです。子供の食べ残しを食べることのリスクについては、次項で詳しくご紹介しましょう。
2.子供の食べ残しを食べるリスク
子供の食べ残しを食べることには、以下のようなリスクがあると考えられます。
2-1.肥満の原因になる
「子供の食べ残しを頻繁に食べていたら太ってしまった」という人は多いものです。自分の食事でおなかがいっぱいの状態なのに子供の食べ残しも食べていれば、肥満の原因になっても仕方ありません。体型を戻すのに苦労する、病気の原因になるなどの問題もあるので注意が必要です。
2-2.精神的に落ち込む
子供の食べ残しを食べることで精神的に落ち込んでしまう人もいます。「捨てるのはもったいない」「食べ物は大切にしなければならない」ということは分かっているのです。そうだとしても、ぐちゃぐちゃになった子供の食べ残しを食べることにストレスを感じてしまいます。「子供が残すような食事しか作れない」というように、自己肯定感を低くしてしまう人もいるのです。
2-3.感染症のリスクが高くなる
食べ残しを食べることによって子供が持っている病気が移ってしまう心配もあります。インフルエンザや感染性胃腸炎・溶連菌・ヘルパンギーナなど、子供が保育園や幼稚園・学校で菌やウイルスをもらってきている可能性もあるのです。子供が食べ残したものにこうした菌やウイルスが付着していた場合、食べ残しを食べたほうも感染してしまう確率が高くなるでしょう。子供は食欲にムラがありますが、体調不良の前兆として食べ残していることもあるのです。熱などの症状が出ていなくても、菌やウイルスが体内に潜伏している可能性を考えなければなりません。
3.子供の食べ残しを減らすコツ5つ
子供の食べ残しを減らすために、できることをご紹介しましょう。
3-1.完食することの達成感を覚えさせる
普段から食べ残すことが多い子供には、完食することで得られる達成感を覚えさせましょう。最初から食事の量を減らし、完食できたときには思いきりほめてあげてください。普段完食できない子供にとって、大きな達成感が得られるはずです。完食できたことに喜びを感じ、次も完食を目指すようになるでしょう。
3-2.視覚でも楽しめる食事にする
楽しく食事をするためには、視覚の要素も重要なポイントになります。「型抜きを使ってニンジンを星型にする」「かわいいピックを刺す」など、子供が喜ぶようなアイデアを心がけて調理してみましょう。見ただけで「おいしそう」「食べてみたい」と思うことができれば食べ残しも減るはずです。
3-3.間食を控えさせる
単純に、おなかがいっぱいで食べ残してしまうこともあります。間食を控えさせ、食事のときにおなかが空いている状態にしましょう。できるだけ体を動かすなどしてエネルギーを消費することも大切です。
3-4.一緒に食事を作る
子供と一緒に食事を作るのも一つの方法です。自分が作ったものだと思うと、一生懸命食べようとします。料理することの大変さも理解できるようになるでしょう。子供と一緒に料理するのは意外と大変なことで忍耐力も必要です。しかし、子供の意識を変えるためにも試してみる価値はあるでしょう。
3-5.食べることの大切さを教える
なぜ食べることが大切なのか、食べ残しがよくないことなのかを、きちんと説明してあげることも大切です。栄養図鑑などを一緒に見ながら、どんな食材にどんな効果があるのかを教えてあげるのもよいでしょう。子供が食に興味を持つよう、働きかけてみてください。
4.子供の食べ残しに関するよくある質問
「子供の食べ残しを何とかしたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.好き嫌いが多くて食べ残してしまいます。どうすればよいですか?
A.好き嫌いはすぐ直るものではありません。しかし、放置していてはいつまでも改善されないでしょう。調理法を工夫するなどして根気よく食卓に出すことをおすすめします。
Q.子供の食べムラがひどいのですが、ちゃんと栄養がとれているのでしょうか?
A.3歳ごろまでの子供は食べムラがあって当然です。一日単位ではなく、一週間単位で栄養が摂取できているかを見てください。体重が成長曲線に沿っているならまず心配ないでしょう。
Q.食べるのに時間がかかりすぎて残してしまいます。何かよい方法はないでしょうか?
A.子供が食べやすい大きさや形に切る・柔らかく煮込むなど、調理法を見直してみることをおすすめします。
Q.「残したい」といわれても無理やり食べさせたほうがよいのでしょうか?
A.無理に食べさせることで食事に苦手意識を持ってしまう子もいます。食べ残しはあまり気にしすぎず、食事を楽しむことを考えましょう。
Q.子供が嫌いな食材はどうやって食べさせればよいですか?
A.好きな食材を組み合わせて調理する・細かく刻んでハンバーグやカレーに混ぜるなどの方法がよいでしょう。
まとめ
子供の食べ残しを食べるリスクや食べ残しを減らすコツなどを詳しくご紹介しました。子供の食べ残しに関する悩みは、多くの家庭であるものです。「もったいない」と思う気持ちは分かりますが、親が食べ残しを食べるのは感染症のリスクもあるのでおすすめできません。ぜひこの記事を参考に、子供の食べ残しを減らす方法を考えてみてください。