母乳

母乳育児成功の秘訣を紹介!
母乳不足やトラブルの解消法とは?

「母乳が出なくて困っている」「赤ちゃんが思うように飲んでくれない」・・・あなたのその悩むその気持ち、よく分かります。「赤ちゃんが生まれたら母乳で育てたい」と思っているお母さんは多いでしょう。しかし、誰しもが問題なく母乳育児ができるわけではありません。母乳育児に悩むお母さんもたくさんいるのです。そこで、この記事では、そんな悩みを解決するために母乳不足の解消法や母乳育児成功のコツなどを解説します。

この記事を読んで、楽しみながら母乳育児をしましょう。

01. 母乳の基礎知識を学ぼう

まずは、母乳にかんする基礎知識を解説します。母乳が出る仕組みや成分はどのようなものなのでしょうか?

1-1.母乳はお母さんの血液

母乳のもとはお母さんの血液です。乳房の中にある乳腺には乳腺房という袋がたくさんあり、その周りを血管が取り囲んでいます。この血管に流れている血液が母乳ホルモンの働きで母乳に変化するのです。母乳の成分はタンパク質などの栄養素や白血球などとなっており、赤ちゃんの免疫機能を高める効果があります。

1-2.「初乳」には抗体がたくさん含まれている

赤ちゃんは、生まれたときにはまだ抵抗力がありません。そこで、赤ちゃんを守るために、お母さんが代わりに抗体を多く含んだ母乳を分泌します。このときの母乳を「初乳」と言い、出産後1時間以内の母乳には、この抗体が最も多く含まれているのです。そして、5日間ほどは抗体をたくさん含んだ初乳が分泌され、次第に普通の母乳へと変わっていきます。もちろん、5日以上たった母乳に抗体がなくなるわけではありません。新しく体に入ってくるばい菌に対する抗体をどんどん作り、母乳をとおして赤ちゃんを守ります。

1-3.母乳が出る仕組みは?

赤ちゃんを出産した後、お母さんの体ではホルモンの一つである「プロラクチン」と「オキシトシン」が分泌されます。プロラクチンの働きによって、乳腺にある腺房という部分で母乳が生成されるのです。そして、オキシトンが、できあがった母乳を乳糖まで押し上げる働きをします。母乳が出る仕組みは実に不思議なもので、赤ちゃんがおっぱいに吸い付くことで刺激になり、子の感覚がより多くの母乳を出すように働くのです。

02. 母乳育児にはどんなメリットがある?

母乳育児にはさまざまなメリットがあります。一つずつ具体的に解説していきましょう。

2-1.赤ちゃんのメリット

赤ちゃんから見た母乳育児のメリットには以下のようなものがあります。

  • お母さんと密着できることで安心感を得ることができる。
  • 母乳から免疫細胞をもらうことができる。
  • アレルギーの予防になる。
  • アゴの発達を促す。
  • 乳幼児突然死症候群を予防できる。

2-2.お母さんのメリット

母乳育児には、お母さんから見たメリットもたくさんあります。

  • 子宮収縮を促し、産後の回復が早くなる。
  • 赤ちゃんとの愛着形成がすすむ。
  • ミルク代が必要ない。
  • マタニティーブルーを軽減できる。
  • 乳がんや卵巣がん、子宮がんを予防できる。
  • 産後ダイエットによい。
  • ミルクを作る手間が要らない。

03. 母乳不足を解消する3つの方法

「赤ちゃんがおっぱいに吸い付いてもすぐに離して泣いてしまう」というとき、考えられるものの一つに母乳不足があります。母乳不足を解消するためにはどうしたらよいのでしょうか?

3-1.授乳の回数を増やす

母乳は赤ちゃんに吸われることで作られます。つまり、授乳の回数を増やすほど母乳不足の解消につながる可能性があるのです。長い時間無理に吸わせる必要はありませんが、1日10回は授乳するようにしましょう。

3-2.マッサージをする

母乳が出なくなる原因の一つが、乳管が詰まってしまうことです。乳管が詰まると母乳の質が落ち、赤ちゃんはなかなか飲まなくなってしまいます。そうなると余計に詰まってしまうため、悪循環に陥る前に対処することが必要です。そこで、マッサージをすることで乳管の詰まりを取り除くことができます。

3-2-1.乳房のマッサージ

親指と人差し指を直角になるように開き、そのまま胸を囲むようにして手を当ててください。親指は上下に、人差し指は左右に動かしてあげましょう。乳腺を痛めないように、優しくなでるようにマッサージするのがポイントです。

3-2-2.乳首のマッサージ

乳輪部分を上下につまんで3秒間圧をかけてください。今度は、左右につまんで同じく3秒間待ちます。乳腺はさまざまな方向にあるため、多方向から刺激を与えて上げると効果的です。

3-3.疲れやストレスをためない

母乳はホルモンの影響を受けやすいため、母体が少しでもストレスを感じていると母乳量も極端に減少することがあります。新生児のころは授乳の回数も多く、お母さんは必然的に睡眠不足になりがちです。慣れない育児と睡眠不足が重なってストレスがたまることもあるでしょう。家族に協力してもらい、できるだけ睡眠不足を解消してください。そして、リラックスできるひとときを作ることをおすすめします。

04. 母乳育児のトラブル対処法

母乳育児にはさまざまなトラブルが付きものです。どのようなトラブルがあり、どう対処すべきなのかご紹介します。

4-1.初期の乳頭トラブルは多い!

出産後すぐから始まる1日10回前後の授乳により、さまざまな乳頭トラブルが起こる場合もあります。産後6か月までに多い乳頭トラブルは「乳頭亀裂または裂傷」「白斑」「水疱・血豆」などです。

4-1-1.乳頭亀裂、乳頭裂傷の対処法

乳頭亀裂や裂傷の原因は、赤ちゃんを抱っこするポジションやおっぱいの含ませ方が関係していることがほとんどです。基本的な吸わせ方を見直し、上手に吸い付くことができるように工夫してみてください。また、痛む部分が当たらないように、いろいろな方向から吸ってもらうことも大切です。傷が痛むときは、赤ちゃんがなめても大丈夫な薬を塗布しましょう。

4-1-2.白斑の対処法

白斑とは、乳頭の先に白いにきびのようなものができて、おっぱいが詰まったり炎症を起こしたりするものです。脂っこい食事や添い乳、つぶし飲みなどが原因になります。手当ての方法としては、マッサージが有効です。湯船につかった状態で乳頭のマッサージを行うと、詰まっている脂や白栓が出やすくなります。添い乳は禁止し、赤ちゃんがつぶし飲みをしないように大きく口に含ませるようにしてください。

4-1-3.水疱、血豆の対処法

水疱や血豆についても、乳頭裂傷と同じケアの仕方が基本になります。一番注意したいのは、水疱が破れると細菌が繁殖し、乳腺炎になりやすいということです。お風呂やシャワーで乳頭を清潔に保ち、パッドやブラジャーなどもこまめに交換しましょう。

4-2.授乳中に多い悩み「乳腺炎」

乳腺炎は授乳中のお母さんにとって非常によくある悩みの一つです。最初はおっぱいに痛みを伴うしこりができ、悪化すると痛みや発熱などの症状が起こります。発症原因は、脂肪分の多い食事や母乳の飲み残しなどです。対処法としては以下のようなものがあります。

  • 高カロリーや脂肪分の多い食事を避ける。
  • 葉酸やカルシウム・ビタミンDを多く含む食材を摂取する。
  • こまめに水分補給する。
  • 胸を圧迫しない。
  • 抱き方を変えるなど、授乳の方法を工夫する。

05. 母乳育児成功のコツとは!

母乳育児は赤ちゃんにとってもお母さんにとってもメリットの多いものであるということはお分かりいただけたと思います。トラブルを防ぎ、母乳育児に成功するためにはどうしたらよいのでしょうか?

5-1.1日2リットルの水分摂取を!

赤ちゃんは1日に1リットルほどの母乳を飲みます。母体に必要な水分量を考えると、お母さんは1日2リットルの水分をとる必要があるでしょう。実際に、お母さんが水分不足になると母乳の出も悪くなることが分かっています。お味噌汁やスープで食事の水分を増やしたり、母乳によいと言われているたんぽぽ茶を積極的に飲んだりしてみましょう。

5-2.休息や睡眠をとることも大切!

育児で疲れていると、よく眠れたときにおっぱいの張りを感じることがあるでしょう。その理由は、休んでいる間に母乳が作られたためです。休息や睡眠は、母乳育児に欠かせません。夜も授乳であまり眠れない生活が続くなど、この時期のお母さんは疲れがたまってしまいがち。赤ちゃんが昼寝をしている間に自分も横になるなどして、できるだけ体を休めるようにしましょう。

5-3.血行をよくするのもポイント!

母乳はお母さんの血液でできているため、血流が良くなれば母乳の出も良くなります。毎日同じ姿勢で授乳していると体は凝り固まってしまうため、姿勢を変えたり体をほぐしてから授乳することがポイントです。また、入浴も血行をよくしてくれます。時々は家族に赤ちゃんを任せてゆっくりバスタイムを楽しむのも母乳育児成功のためのコツです。

06. 母乳育児におすすめの食事

食事は母乳育児を大きく左右します。できるだけ栄養バランスのよい食事を心がけましょう。母乳育児中におすすめの食事をご紹介します。

6-1.白米は母乳の主成分

白米は母乳の主成分であり、体のエネルギーとなる炭水化物です。不足すると母乳が出にくくなるだけでなく、お母さんが低血糖になる恐れもあるでしょう。毎食1杯は白米を食べるようにしてください。

6-2.体を温める根菜類

根菜は体を温める作用があり、血流をよくする効果があります。積極的に摂取することで母乳の量と質がアップするでしょう。

6-3.良質なたんぱく質は魚から

良質なたんぱく質は、母乳が作られる上で欠かすことのできない栄養素の一つです。カルシウムも同時に摂取できる魚を積極的に食べるようにしましょう。

6-4.「母乳に悪い食事」も知っておこう

母乳育児にとって悪い食事についても知っておくべきです。特に、以下のような食べものは避けるようにしましょう。

  • 菓子パン
  • 生野菜など体を冷やすもの
  • 揚げものなど脂肪分の多い食事
  • アルコール・カフェイン

特にアルコールは、母乳を介して赤ちゃんが摂取してしまいます。その結果、発育や脳に影響を及ぼす可能性があるということを覚えておきましょう。

07. 母乳の関連書籍紹介

母乳にかんする書籍をご紹介します。ぜひ母乳育児の参考にしてみてください。

桶谷式 母乳ですくすく育てる本
桶谷式母乳育児を紹介。授乳中の食事や乳房トラブルの解消法などがまとめられた1冊です。

初めてママの母乳育児安心BOOK
赤ちゃんを母乳で育てたいママのために、母乳育児のあらゆる情報が掲載されています。母乳育児口コミアイデア集なども必見です。

最強母乳外来 あらゆる悩みにお答えします!
ベテラン助産師が母乳育児成功のためのテクニックを本音で指導している書籍です。断乳や卒乳についても紹介されています。

08. 母乳育児ブログの紹介

母乳育児をしている人たちのブログをご紹介します。

授乳トラブルと闘う新米ママのブログ
数々の授乳トラブルと闘いながら育児に奮闘する新米ママのブログです。乳腺炎や乳口炎の経緯や乳頭ケアアイテムについても紹介されています。

乳腺炎ブログ。おっぱいトラブル痛いよ~!
初めて乳腺炎になったアラフォーママの闘病の様子が詳しくつづられています。乳腺炎に効くと言われている食事療法やマッサージ・漢方薬を試した結果も見所です。

ベイズリーの妊娠・出産・育児ダイアリー
出産後2か月で東南アジアへ移住するために母乳育児にこだわった新米ママの育児日記です。

09. 母乳に関するよくある質問

母乳育児についてお悩みのお母さんたちが感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。

Q.授乳の間隔が3時間空かないのは母乳が足りていない証拠ですか?

順調に体重が増えているなら、問題ありません。母乳はあっさりしていて赤ちゃんの胃に負担をかけることなく消化されます。また、赤ちゃんはお母さんの温もりを求めているので、時間を気にせずいつでもおっぱいをあげてください。

Q.どのくらい飲んでいるのか分からないので不安です。どうしたらよいでしょうか?

次第におっぱいは張らなくなってきます。飲んでいない方のおっぱいから母乳があふれ出ることもなくなり、本当に出ているのか不安になる人も多いでしょう。しかし、赤ちゃんの機嫌がよくてニコニコしているようなら問題ありません。飲み方が上手になり、おいしく湧き出したばかりのおっぱいを飲んでいる証拠です。

Q.母乳が出すぎるときはどうしたらよいでしょうか?

カロリーの高いものや水分をとりすぎていませんか? 食事の質や食べすぎに気をつけてみましょう。また、手で搾りすぎている場合も母乳が出すぎることがあります。里芋粉で湿布をしたり「五苓散(ごれいさん)」という漢方薬を飲んだりすることで治まる場合もあるでしょう。どうしても気になるときは、信頼できる母乳相談所に行ってみるのもおすすめです。

Q.「質のよい母乳」とはどのようなものですか?

お米のとぎ汁のような、青みがかった乳白色が望ましいでしょう。甘さもさっぱりしていて、赤ちゃんにとっておいしいおっぱいです。ときどき自分でなめてみると、母乳の状態が分かります。

Q.1歳をすぎたら母乳の栄養がなくなるというのは本当ですか?

子供が1歳をすぎても、母乳の栄養成分はほとんど変わりません。赤ちゃんが欲しがるときにあげていれば、乳質が低下したり栄養価が変わったりするようなことはないでしょう。無理におっぱいをやめなければならないということはありません。

まとめ

いかがでしたか? 母乳が出る仕組みや母乳育児のメリット・トラブルの対処法などをまとめてご紹介しました。最初から最後まで母乳育児がうまくいくことは滅多にありません。この記事を参考にして、どうすれば母乳育児に成功することができるのか、自分に合った方法を考えてみてください。

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